プロインスリン
今回は、Cペプチド(CPR)を測ると、どうして自分のすい臓からのインスリンの出ぐあいがわかるのかを説明したいと思います。インスリンはすい臓のベータ細胞から出てくるというお話をしました。インスリンはもともとプロインスリンという形で、すい臓のベータ細胞の中にあります。プロインスリンというのは、インスリンにCペプチドがくっついているものです。
簡単に説明すると
- プロインスリン = インスリン + Cペプチド
- インスリン = インスリンA鎖 + インスリンB鎖
となります。

最終的には、プロインスリンは、インスリンとCペプチドに分かれて、すい臓から出ていきます。一つのプロインスリンからは、一つのインスリンと一つのCペプチドができます。つまり、インスリンとCペプチドは同じ量(等モル)すい臓から出ていくのです。

そこで、Cペプチドを測定すると自分のすい臓からどのくらいインスリンが出ているかがわかるのです。
インスリンを測ればいいのでは?
それでは、なぜ、インスリンを直接測らないのでしょうか?インスリン治療を受けていない人では、インスリンを測ることにより、自分のすい臓からのインスリンの出ぐあいを調べることができます。実際に、インスリンを直接測ることも多いです。しかし、インスリン治療を受けている場合はどうでしょうか?インスリンを測定すると、測定された値は自分のすい臓から出ているインスリンと、治療で使っているインスリンの両方の合計になってしまいます。つまり、自分のすい臓からどのくらいインスリンが出ているのかを知ることができないのです。しかし、Cペプチドを測ると、インスリン治療中でも、自分のすい臓から出ているインスリンを知ることができるのです。インスリン治療では、インスリンだけを注射しており、Cペプチドは注射していないからです。
その他の点でも、インスリンを直接測るのと、Cペプチドを測るのでは意味合いが少し異なりますが、Cペプチドはインスリン治療中の人でも、自分のすい臓からのインスリンの出ぐあいがわかるということが重要な違いです。
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