医師から指示された食事療法を守ると、どんどん体重がやせてしまって心配という方が、ときどきいらっしゃいます。医師が指示する食事のカロリーについて、今回は考えてみたいと思います。
2型糖尿病の治療の基本は、食事療法、運動療法です。食事療法は、1400kcal、1600kcal、1800kcalなど、具体的な指示を受けることが多いと思います。この指示カロリーは、ほとんどは、 食事療法の基本で説明した方法で求めることが多いです。簡単に説明しますと、
- 身長から標準体重を求めます。
- 身体活動量(体をどのくらい動かすか)を、予測します。
- 標準体重と身体活動量から、指示カロリーを求めます。
詳しくは、食事療法の基本を参考にしてください。そこでも説明しましたように、これはあくまでも摂取カロリーの目安です。身長と身体活動量(の予想)だけで、適切な摂取カロリーがわかるとは限りません。したがって、このカロリーが理想とは限りません。経過をみて、指示カロリーを変更する必要も出てきます。
- 摂取カロリーを守ってもどんどん太るのであれば、さらに摂取カロリーを減らす必要があるかもしれません。
- 摂取カロリーを守って、どんどん痩せていくのであれば、摂取カロリーを増やす必要があるかもしれません。ただし、血糖値が悪いときにやせるのは、摂取カロリーが足りないからではありません。血糖コントロールが悪いから、やせてしまうのです。
医師から受けた指示カロリーは、一生不変な絶対的なカロリーではありません。年齢、肥満の有無、体重の推移、合併症の有無により変更する必要があります。肥満があっても、あまりにも早くやせる必要はありません。もともとやせている方、または標準体重に近い方はやせる必要はないケースがほとんどです。現状維持が目標になります。
指示カロリーに不安があるときは、主治医に相談してみましょう。
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