インスリン製剤の種類
インスリンを注射してから、インスリンの効果が発現するまでの時間、効果が続いている時間により、インスリン製剤を分類することができます。
- 超速効型インスリン
- 速効型インスリン
- 中間型インスリン
- 持効型インスリン
現在のところ、4種類があります。
さらに、速効型インスリンと中間型インスリンが一定の割合でまぜっている
- 混合型インスリン
超速効型インスリンの一部を結晶化して部分的に中間型の成分にした
- 二相性インスリンアナログ
があります。
健常人のインスリン分泌
健常人のインスリン分泌は、
- 基礎分泌
- 追加分泌
に分けて考えることができます。(詳しくは、糖の動きをご覧ください。)
健常人のインスリン分泌と血糖値

- 基礎分泌を補うのが、中間型インスリン、持効型インスリンです。
- 追加分泌を補うのが、超速効型インスリン、速効型インスリンです。
- 基礎分泌、追加分泌をまとめて補うのが、混合型インスリンです。
| 商品名 | 発現時間 (効果が出るまでの時間) |
最大作用時間 | 持続時間 | 主な使用目的 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 超速効型 | ノボラピッド ヒューマログ |
15分以内 | 0.5−2時間 | 3-5時間 | 追加分泌を補う |
| 速効型 | ペンフィルR ヒューマカートR |
約30分 | 1-3時間 | 5-8時間 | 追加分泌を補う |
| 中間型 | ペンフィルN ヒューマカートN |
1-2時間 | 4-12時間 | 18-24時間 | 基礎分泌を補う |
| 持効型 | ランタス | 1-2時間 | ピークなし | 約24時間 | 基礎分泌を補う |

インスリン製剤の特徴
速効型インスリン
追加分泌を補うためのインスリンです。注射をしてから、効果が出るまで、30分かかるので、食事の30分前に注射します。注射をしてから30分待って、食事を始めるのが理想ですが、実際は30分待っていない方が多いといわれています。健常人の追加分泌と比較すると、速効型インスリンは立ち上がりが悪く、効果が長く続いてしまいます。そこで、立ち上がりが良く、効果が短くなり、より健常人の追加分泌に近くなるように開発されたのが超速効型インスリンです。
超速効型インスリン
速効型インスリンと同じように、追加分泌を補うためのインスリンです。速効型インスリンと比べると、注射をしてから効果が出るまでの時間が短いため、食事の直前に注射します。速効型インスリンと比べると、効果が切れるのも早くなります。(ヒトインスリンの一部のアミノ酸を変えて作られています。インスリンアナログと呼ばれています。)
中間型インスリン
基礎分泌を補うためのインスリンです。注射する時間と食事時間との関係はあまり重要ではありません。健常人の基礎分泌と比べると、インスリン作用が24時間安定はしていなくて、ピークがあります。1日1-2回(3回以上のこともあります)注射して、基礎分泌を補います。
持効型インスリン
中間型インスリンと同じように、基礎分泌を補うためのインスリンです。中間型インスリンと比べると、約24時間安定して効果を発揮し、ピークがありません。1日1-2回注射して、基礎分泌を補います。(ヒトインスリンの一部のアミノ酸を変えて作られています。インスリンアナログと呼ばれています。)
混合型インスリン
速効型インスリンと中間型インスリンが一定の割合で混ざっています。
- ペンフィル10Rは速効型インスリンが10%、中間型インスリンが90%混ざっています。
- ペンフィル20Rは速効型インスリンが20%、中間型インスリンが80%混ざっています。
- ペンフィル30Rは速効型インスリンが30%、中間型インスリンが70%混ざっています。
- ペンフィル40Rは速効型インスリンが40%、中間型インスリンが60%混ざっています。
- ペンフィル50Rは速効型インスリンが50%、中間型インスリンが50%混ざっています。
- ヒューマカート3/7は速効型インスリンが30%、中間型インスリンが70%混ざっています。
二相性インスリンアナログ製剤
超速効型インスリンの一部を結晶化して部分的に中間型の成分にしたインスリン製剤です。超速効型インスリンと中間型インスリンが一定の割合で混ざっていると考えて問題ありません。
- ノボラピッド30ミックスは超速効型インスリン30%、中間型の成分が70%混ざっています。
- ヒューマログミックス25は超速効型インスリン25%、中間型の成分が75%混ざっています。
- ヒューマログミックス50は超速効型インスリン50%、中間型の成分が50%混ざっています。
これらのインスリン製剤をどのように使って、血糖コントロールをするかについてはまた説明したいと思います。
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