運動には、さまざまな効果があります(運動の効果もご覧ください)。
- 運動療法は、インスリンの効き目を良くしてくれます。糖尿病の方は、お薬、食事などが変わらなくても、血糖値が下がります。
- 高血圧の方は、血圧が下がります。
- 中性脂肪が下がり、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)が増えます。
- 狭心症、心筋梗塞の予防効果があります。
- 体重が減りやすくなります。また、太りにくい体質になります。
- 心臓、肺の機能が強化されます。
- ストレス解消にもなります。
運動しても効果がない??
運動を始めても、なかなか効果がないという方もいらっしゃいます。運動をすると、さまざまな効果がありますが、すぐに現れる効果と、ゆっくりと現れてくる効果があります。
「運動しても効果がない」と感じている方のなかには、ゆっくりと現れる効果が、すぐに現れることを期待している方もいます。
早く現れる効果 - 血糖値が下がる
早く現れる効果の代表は、血糖値です。運動をすると、血糖値が下がります。運動中から、血糖が下がる効果は現れます。この効果は、24−72時間続くと考えられています。どのくらい続くかは、運動の強さと量によって、違います。
自分で血糖値を測っている方は、実感できると思います。運動をしばらくしなかったときに血糖値を数日間測って、その後、運動を始めて血糖値を測ると、運動していなかったときと比べて血糖値は下がります。
自分で血糖値を測っていない方は、外来を受診したときに測るヘモグロビンA1cが参考になります。運動をしていなかったときと比べると、運動をしているときのヘモグロビンA1cは下がってきます。
運動量が多くなると、インスリンの効き目はより良くなります。歩数計で測った、一日の歩数と、インスリン感受性(インスリンの効き目)は、正の相関があるという報告があります。
ゆっくりと現れる効果
残念ながら、体重の減少は、すぐには起こりません。また、体重を下げるには、血糖値や中性脂肪を下げるよりも、より多くの運動(運動の強度と量)が必要と考えられています。運動で使うエネルギーは、思っているより少ないのです。
また運動でエネルギーを消費しても、食事量が増えたり、運動以外の時間で以前より動かなくなってしまい、かえって太ってしまう方もいます。太ることは避けないといけませんが、たとえ体重がなかなか減らなくても落胆することはありません。体重が減らなくても、血糖値、中性脂肪などは良くなります。長い目でみると、運動には、狭心症、心筋梗塞などを予防する効果があります。
さらに、体重が変わらなくても、脂肪が減り、筋肉量が増えていることもあります。体重が減らないから運動の効果がないと考えるのは間違いです。
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