インスリンの分泌(出)を促すことなく、血糖値を下げるお薬です。SU剤と同じように、古くから糖尿病の治療に使われているお薬です。
ビグアナイド薬の種類
| 一般名 | 商品名 | 1錠中の含有量(mg) | 1日の使用量(mg) |
|---|---|---|---|
| 塩酸メトホルミン | メルビン メデット グリコラン |
250 | 250 - 750 |
| 塩酸ブホルミン | ジベトスB | 50 | 50-150 |
一般名と商品名については、SU剤の表の下の説明を参照してください。
ビグアナイド薬の作用
糖新生をおさえる
ビグアナイド薬は主に、肝臓で糖新生(肝臓でブドウ糖が作られること)をおさえることにより、血糖値を下げるお薬です。その他、腸からの糖分の吸収をおさえたり、筋肉でのインスリンの効き目を良くする作用が知られています。
太っている人に適している
ビグアナイド薬は、インスリンやSU剤に比べて、体重増加を起こしにくく、動脈硬化を抑制する可能性があり注目されています。太っている方に、特に適している薬です。
糖尿病予防効果
米国で行われたDPP(Diabetes Prevention Program)という研究で、メルビンが耐糖能異常(境界型)から2型糖尿病への悪化を抑制したと報告されました。メルビンにより、糖尿病の発症は31%抑制されました。しかし、メルビンよりも効果があったのは、食事、運動などの生活習慣の改善と報告されています。日本では(保険上)、糖尿病以外の方には、メルビンの投与は認められていません。
ビグアナイド薬を飲むときの注意点
まれですが、乳酸アシドーシスという重症な副作用が出ることがあります。主に、腎臓の悪い人に、乳酸アシドーシスが起こります。したがって、腎臓が悪い方には、適していないお薬です。高齢者も使用しないほうが良いと考えられています。そのほか、肝臓、心臓、肺機能が悪い方、アルコールを多く飲む方には適していないお薬です。
発熱時、下痢などで脱水を起こしやすいときは、休薬します。
CTの検査などで使う、ヨード造影剤を使うときは、休薬します。
胃がムカムカする副作用がでることがあります。もし症状があれば、主治医と相談しましょう。
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