糖尿病の飲み薬にはさまざまな種類のお薬があります。その中でも、スルホニル尿素薬は古くから糖尿病の治療に使われている薬です。また、血糖値を下げる作用が強いお薬です。スルホニル尿素薬は、SU(エス・ユー)剤と呼ばれることが多いです。
スルホニル尿素(SU, sulfonylurea)薬の種類
| 一般名 | 商品名 | 1錠中の含有量(mg) | 1日の使用量(mg) | |
|---|---|---|---|---|
| 第一世代 | トルブタミド | ラスチノン ジアベン |
250, 500 | 250 - 1500 |
| アセトヘキサミド | ジメリン | 250, 500 | 250 - 500 | |
| クロルプロバミド | アベマイド | 250 | 100 - 500 | |
| トラザミド | トリナーゼ | 100, 250 | 100 -300 | |
| グリクロピラミド | デアメリンS | 250 | 250 - 500 | |
| グリブゾール | グルデアーゼ | 125, 250 | 125 - 500 | |
| 第二世代 | グリベンクラミド | オイグルコン ダオニール |
1.25, 2.5 | 1.25 - 7.5 |
| グリクラジド | グリミクロン | 40 | 40 - 120 | |
| 第三世代 | グリメピリド | アマリール | 1, 3 | 1- 6 |
ここで、一般名というのは、主に専門的に薬を扱う場合に使う名前です。一つの薬に対して、基本的に一つの一般名しかありません。一方、商品名とは、製薬会社などがつけた商品の名前です。同じお薬でも、作る製薬会社により名前が違うことがあります。上の例で言えば、第二世代のグリベンクラミド(一般名)は、製薬会社によりオイグルコン、ダオニールと商品名は異なりますが、含まれている薬の成分は同じです。
表にあげたとおり、非常に多くの薬がありますが、実際よく使われているのは第二世代、第三世代の薬です。第一世代の薬では、ラスチノン、ジアベンは使用することもありますが、他の薬はあまり使用することはないと思います。
スルホニル尿素薬の作用
すい臓のベータ細胞に働きかけて、インスリンの分泌(出)をよくする薬です。血糖値を下がる作用は、糖尿病の飲み薬の中では強いお薬です。しかし、もともと、自分のすい臓からまったくインスリンが出ていない人には効きません。
スルホニル尿素薬は、一日の血糖を全体的に下げます。1日1回または1日2回(朝、夕)で飲むことが多いです。お薬が効いている時間は、お薬の種類により違います。効果は徐々に弱くなりますが、数日間ゆっくりと効いていることが多いです。とくに、オイグルコン、ダオニールは効果が長く続きます。
血糖値を下げる作用は、お薬の種類により異なります。だいたいの目安として
- オイグルコン、ダオニール 1.25mgとアマリール1mgがだいたい同じ効果があります。
- グリミクロン 40mg錠が1-2錠とアマリール 1mgがおおよそ同じ効果です。
薬の効き具合は人により大きく違うため、少ない量から始めて徐々に増やしていきます。
スルホニル尿素薬を飲むときの注意点
糖尿病の飲み薬に書きましたとおり、お薬が始まったからといって、食事と運動による管理をおろそかにしてはいけません。食事療法がおろそかになっていると、スルホニル尿素薬により太ってしまいます。太るとお薬が効きづらくなり、血糖値が上がり、さらにお薬を増やすという悪循環になる可能性があります。
スルホニル尿素薬のもっとも注意しなければならないのは、血糖が下がりすぎること(低血糖)です。少量でも、血糖値が下がることがあるので注意が必要です。また、スルホニル尿素薬の低血糖は、長く続いたり、いったん血糖値が上がっても、再び、低血糖になることがあります。低血糖についての説明もぜひ読んでください。肝臓の悪い方、腎臓の悪い方、高齢の方は低血糖がより長く続く可能性があります。
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