薬物療法を始めるにあったって
まずは、糖尿病の治療をご覧ください。。そこで説明しました通り、2型糖尿病では、薬物療法を行うときも、食事療法、運動療法が基本です。ときどき、
- 「お薬を飲んでいるから、もう食事や運動は関係ない」
とおっしゃる方がいますが、そんなことはありません。特に、食事療法が守れないまま、薬物療法を行うと、どんどん太っていくことがあります。とはいうものの、食事療法、運動療法を完璧に行うことは、難しいことです。 食事や運動などの生活習慣を変えるのに何ヶ月も何年も格闘している間に、高血糖が大きな問題を起こす可能性もあります。ある程度、食事療法、運動療法を行っても、目標を達成できないときは、薬物療法を考えたほうがよいです。たとえ少し太ってしまっても、悪い血糖でそのまま過ごすよりはずっといいことで、糖尿病の合併症を防ぐのに役立ちます。
飲み薬とインスリン注射
糖尿病の薬物療法は、大きく、飲み薬とインスリン注射に分けることができます。飲み薬は、以下の5つのグループに分けることができます。
- スルホニル尿素(SU, sulfonylurea)薬
- 速効型インスリン分泌促進薬
- ビグアナイド(BG)薬
- α-グルコシダーゼ阻害薬
- チアゾリジン誘導体
1.2はインスリンの出を良くさせて、血糖値を下げる薬です。3,4,5はインスリンの出を良くさせるのではなく、それ以外の方法で血糖値を下げる薬です。
糖尿病の治療薬を使うことは、実は食事療法を守ったり、運動する時間を作ったりするよりは簡単なことです。食事療法や運動療法はなかなか守れなくても、内服薬、インスリン注射はしっかりとやっている方もいます。しかし、薬ならではの注意点もあります。
薬を使うにあたって、
- その薬は、どのようにして血糖値を下げるのか(薬の作用機序)
- 薬を飲むタイミング(糖尿病の薬では飲むタイミングが重要な薬があります)
- 薬の副作用、注意点
- 低血糖について
を知っておくことは重要です。
代表的な飲み薬
糖尿病の代表的なお薬は、以下のとおりです。少なくとも御自分の飲んでいる薬については、知っておくとよいと思います。それぞれのお薬について、別の記事で詳しく説明してあります。クリックしてご覧ください。
| 種類 | 主な薬 | 主な作用 |
|---|---|---|
| スルホニル尿素薬 SU剤 (sulfonylurea) |
アマリール オイグルコン ダオニール グリミクロン ラスチノン ジアベン |
インスリンを出させる 薬が効いている時間は長い |
| 速効型インスリン分泌促進薬 | スターシス ファスティック グルファスト |
インスリンを出させる 薬が効いている時間は短い 食事の直前に飲むと、食後の血糖値を抑えることができる |
| ビグアナイド(BG)薬 | メルビン メデット グリコラン ジベトスB |
肝臓で糖が作られるのを抑える |
| α-グルコシダーゼ阻害薬 | グルコバイ ベイスン |
糖の消化を抑えて、吸収を遅らせることにより 食後の血糖値を抑える |
| チアゾリジン誘導体 | アクトス | インスリンの効き目を良くする |
インスリンについては、別にまた説明したいと思います。
>>人気blogランキング ← 少しでも参考になった方はクリックしていただけるとうれしいです