2型糖尿病の治療
2型糖尿病の治療の原則は
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法(飲み薬、インスリン注射)
の3本柱です。
今回は、それぞれについてごくごく簡単に説明したいと思います。
食事療法
食事療法の基本は
- 適切なカロリーの摂取
- 糖質、脂質、蛋白質の適切なバランスをとる
です。
食事療法は、運動療法や薬物療法をしていない人も、している人も必須です。 血糖値が高いときに、食事療法をせずにカロリーの高い食事をすると、
- ますます血糖値は上がります。
- ここで、食事療法をせずに、薬物療法を行うと、一時的には血糖値は下がるかもしれません。
- 食事で消化・吸収されたブドウ糖は、一部はエネルギーとして使われます。余ったものは最終的には肝臓、筋肉、脂肪などに貯められます。食事が多くなっても、使われるエネルギーは変わりません。それでも、血糖値が下がったということは、貯め込まれるエネルギーが多くなったということです。それは、主に脂肪になります。(糖の動きの説明もご覧ください)
- 脂肪に貯められるということは、太るということです。
- 太ると、インスリンの効きが悪くなります。
- インスリンの効きが悪くなると、薬の効果が弱くなり、血糖値が上がります。
- 血糖値を下げるためにお薬を増やすことになり、さらに太ってしまい、インスリンの効きが悪くなり、血糖値が上がり、血糖値を下げるためにお薬を増やし、さらに太ってしまい・・・・
というように悪循環になってしまいます。
この悪循環を避けるためには、適切なカロリーの摂取が必要になります。 適切なカロリーであれば、お薬を使っても、どんどん太っていくということはありません。 詳しくはまたお話したいと思いますが、少なくとも、体重が増えない程度の食事にはしないといけません。 繰り返しになりますが、食事を守っているときにお薬を使えば、どんどん太っていくということはありません。
運動療法
- 運動療法は、インスリンの効きを良くします。 したがって、インスリンの出る量が変わらなくても、運動をすると血糖値はよく下がります。
- 運動により、エネルギーが消費され、体脂肪、体重が減ります。
- 高血圧や高脂血症をよくしたり、狭心症、心筋梗塞などの予防効果もあります。
運動療法をすると、たとえ体重が減らなくても、インスリンの効き目はよくなり、高脂血症もよくなります。 食事療法だけで、体重を減らすと、体脂肪とともに筋肉も落ちてしまします。 しかし、運動療法も一緒に行うことにより、筋肉がおちていくのをある程度抑えることができます。
運動療法はこのように、いろいろな効果があります。 しかし、糖尿病の合併症や、糖尿病以外の病気があると、 場合により運動療法ができないことがあります。積極的に運動療法をして良いかは、必ず主治医に確認するようにしましょう。
薬物療法
薬物療法を行うときも、食事療法、運動療法が基本です。 特に食事療法が守れないまま、薬物療法を行うと、先ほどご説明したとおり、どんどん太っていくことがあります。
以上のとおり、2型糖尿病の治療は
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法(飲み薬、インスリン注射)
が基本です。
しかし、同じ2型糖尿病でも、血糖値が上がっている原因は、人により異なります。
- インスリンの効きが悪いのが、糖尿病の主な原因となっている人
- インスリンの出が悪いのが、糖尿病の主な原因となっている人
などさまざまです。(糖尿病の分類もご覧ください)
ごくごく単純にいうと
- インスリンの出が悪い人は、薬物療法が必要になることが多いです。もちろん、食事療法、運動療法も必要です。
- インスリンの出はいいものの、インスリンの効きが悪い人は、食事療法、運動療法が中心となります。 食事療法、運動療法でよい血糖コントロールが達成できなければ、薬物療法が必要です。
薬物療法を行うにしても、インスリンがよく出ているか、出ていないかで、使う薬が異なってきます。
この点についてはまた説明したいと思います。
1型糖尿病の治療
1型糖尿病は、基本的にはインスリンの分泌が著しく低下しているため、インスリン治療が必要になります。
食事療法については、少なくとも、太らないようなカロリー摂取にする必要があります。
運動療法については、血糖コントロールのために必ずしも有効との証拠はありませんが、 体力の保持、増進に役立ったり、、高血圧や高脂血症を良くしたり、狭心症、心筋梗塞などの予防効果があります。
食事療法、運動療法、薬物療法(糖尿病の飲み薬、インスリン)の詳しいことは、また説明していきたいと思います。
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