医師 「今回は血糖コントロールがちょっと悪くなりましたねぇ。」
医師 「HbA1cが7.5%でした。」
患者 「採血の前日の夕食がいつもより、量が多くなったんですよ」
医師 「採血の前日の夕食で翌朝の血糖値は変わっても、HbA1cは高くなりませんよ」
HbA1cは過去1-2ヶ月間の血糖の状態を示す検査値
HbA1cはヘモグロビンエーワンシーと読みます。 そのほかグリコヘモグロビンや、省略してエーワンシーと呼ぶことがあります。 糖尿病と付き合っていくためには、ぜひ知っておきたい検査項目です。 血糖値の次に知っておくとよい検査値です。
しかし、時々、長く糖尿病で治療を受けている患者さんでも、HbA1cを知らない方が いらっしゃって、驚くことがあります。
HbA1cは、簡単にいうと、過去1-2ヶ月間の血糖値の平均値を知るための検査値です。
血糖値との違いは
血糖値は一日でも刻々と変化しています。 食事する前は低くても、食事をすると上がり、また日によっても変動します。 したがって、一回だけ血糖値を測定しても、長期間の血糖の状態を評価するのは困難です。 そこで、HbA1cの登場です。
HbA1cにより、採血する前の過去1-2ヶ月間の血糖の状態を把握できます。 血液検査の数日前から、食事や運動をがんばると、血糖値は下がるかもしれません。 しかし、HbA1cは1-2ヶ月間の血糖の状態の平均なので、短期間でそうそう下がることはありません。 検査の前だけ、食事や運動をがんぱって、血糖値を下げても、HbA1cはすぐには下がりません。
HbA1cを検査すると、1-2ヶ月間ずっと血糖値が良かったのか、検査のときだけ良かったのかがわかります。 HbA1cの値は、合併症が新たに出てしまったり、合併症が進んでしまったりするのと深い関わりがあります。
過去の血糖値がわかる理由
でも、どうして過去の血糖の状態がわかるのでしょうか?
Hb(ヘモグロビン)とは、赤血球の中にある赤い色素です。 ヘモグロビンは血液中の糖と結合します。 血糖値が高いほど、また高い状態が長く続くほど、ヘモグロビンは血液中の糖とどんどん結合します。 また一度、糖と結合すると、なかなか元に戻らなくなります。 糖と結合したヘモグロビンの割合(%)を測定するのがHbA1cです。 したがって、過去の血糖の状態が把握できるのです。
では、HbA1cは、いったいどのくらいにしておくと良いのでしょうか? 糖尿病の合併症を防ぐことができるのでしょうか? このことについてはまたお話したいと思います。
>>人気blogランキング ← 少しでも参考になった方はクリックしていただけるとうれしいです