2006年05月17日

責任インスリンはどれ?

責任インスリンによるインスリン調節法でお話しましたとおり、糖尿病治療におけるインスリン量の調節の基本は、責任インスリンを調節することです。

ある時間帯の血糖値がいつも高いようであれば、その時間帯に効いているインスリン(責任インスリン)を増やします。

ある時間帯の血糖値がいつも低いようであれば、その時間帯に効いているインスリン(責任インスリン)を減らします。

但し、朝に高血糖が続く場合、朝の血糖値が不安定な場合には、注意しなければいけないことがあります。それは、暁現象とソモジー効果です。これらについては、次回お話します。

今回は、さまざまなインスリン注射法でどれが責任インスリンになるのかを説明します。

インスリン4回注射

糖尿病のインスリン療法で、各食前に(超)速効型インスリンを注射、就寝前に中間型インスリン(または持効型インスリン)を注射している場合。

インスリン4回注射の責任インスリン
血糖の測定時間 責任インスリン
朝食前 就寝前の中間型インスリン(または持効型インスリン)
朝食後 朝食前の(超)速効型インスリン
昼食前 朝食前の(超)速効型インスリン
昼食後 昼食前の(超)速効型インスリン
夕食前 昼食前の(超)速効型インスリン
夕食後 夕食前の(超)速効型インスリン
就寝前 夕食前の(超)速効型インスリン

インスリン2回注射

糖尿病のインスリン療法で、混合型インスリン、二相性インスリンアナログ製剤、中間型インスリンを朝食前、夕食前に注射している場合。それぞれのインスリンは表では「インスリン」と書きますが、それぞれ使用しているインスリン製剤に読み替えてください。
インスリン2回注射の責任インスリン
血糖の測定時間 責任インスリン
朝食前 夕食前のインスリン
昼食前 朝食前のインスリン
夕食前 朝食前のインスリン
就寝前 夕食前のインスリン

インスリン3回注射

糖尿病のインスリン療法で、速効型インスリンを各食事前に注射、または、超速効型インスリンを各食事直前に注射している場合。

インスリン3回注射の責任インスリン
血糖の測定時間 責任インスリン
朝食前 この時間帯に効いているインスリンはありません
朝食後 朝食前の(超)速効型インスリン
昼食前 朝食前の(超)速効型インスリン
昼食後 昼食前の(超)速効型インスリン
夕食前 昼食前の(超)速効型インスリン
夕食後 夕食前の(超)速効型インスリン
就寝前 夕食前の(超)速効型インスリン

糖尿病のインスリン療法でのその他のインスリン注射法

糖尿病のインスリン療法で、インスリンの注射法はこの他にも、さまざまな注射法があります。この他のインスリン注射法の方は、一度主治医にいつ打っているインスリンが主にどの時間帯に聞いているのか、つまり責任インスリンについて聞いてみるとよいと思います。

主治医に確認してください

糖尿病のインスリン治療におけるインスリンの調節法について説明しました。責任インスリンによるインスリン調節法と今回で説明したことは、いつもある時間帯の血糖値が高いときのインスリン調節法です。血糖値は、インスリンの量だけでなく、食事量、運動量によっても変わりますし、そのほかいろいろな要因で変わります。血糖値が一回高いだけでは、インスリン量は変えない方がいい場合が多いです。

あらかじめ、食事の量が変わることがわかっているとき、運動量が変わることがわかっているときは、事前に注射するインスリン量を調節した方が良いケースがあります。

自分の判断でインスリン量を調節してよいか、またどの程度まで調節していいか、一度主治医の先生に確認をしておくとよいと思います。また、使用したインスリン量とともに、その後の血糖値を記録しておくと、良いです。

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posted by ベスト at 21:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | インスリン治療

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