2006年01月14日

インスリン2回注射

混合型インスリン、または二相性インスリンアナログを朝食前と夕食前に注射する方法です。インスリン4-5回注射に比べると、健常人のインスリン分泌パターンから離れてしまいます。しかし、自分のすい臓からある程度インスリンの出ている方では、良好な血糖コントロールが得られることがあります。中間型インスリンを2回注射する方法もあります。

1)混合型インスリン2回注射

混合型インスリンというのは、速効型インスリンと中間型インスリンが一定の割合で混ざっているインスリンです(詳細はインスリンの製剤の種類をご覧ください)。混合型インスリンを注射するというのは、速効型インスリンと中間型インスリンを同時に注射するのと同じことです。図で示すと、次のようになります。

30R2.png

点線部分は、実際には注射していないインスリンです。

インスリン4-5回注射と比べてみましょう。下の図が5回注射の場合です。

一番違うのが、2回注射の場合(上の図)は5回注射の場合と比べて、お昼の追加分泌分のインスリン(点線で示したところ)が補充されていないという点です。御自分の体からある程度インスリンが出ている方では、御自分の体からインスリンが出ることにより、血糖値が良好になる場合もあります。しかし、御自分の体からあまりインスリンが出ていない場合には、血糖値がうまくコントロールできないケースもあります。

また、インスリン4−5回注射と比べると、インスリンの調節が難しくなるケースがあります。例えば、5回注射の場合、朝の中間型インスリンを1単位増やして、速効型インスリンは2単位減らすなどの調節ができます。しかし、2回注射の場合だと、中間型の成分、速効型の成分を両方とも増やすか、両方とも減らすか、混合型インスリンの種類を変更するかしかできません。

R3N2.png

2)二相性インスリンアナログ2回注射

二相性インスリンアナログは超速効型インスリンの一部を結晶化して部分的に中間型の成分にしたインスリン製剤です。超速効型インスリンと中間型インスリンが一定の割合で混ざっていると考えて問題ありません(詳細はインスリンの製剤の種類をご覧ください)。図で示すと、次のようになります。

30mix2.png

混合型インスリン2回注射とほとんど同じです。

混合型インスリンと大きく違う点は、混合型インスリンは食事の30分前に注射するのに対して、二相性インスリンアナログ製剤は食事の直前に注射します。

結局どの注射法が良いのか?

血糖コントロールだけを考えるとインスリン4-5回注射のほうが、良好な血糖コントロールとなることが多いです。また、お食事の時間がずれても、インスリン注射も一緒にずらせば、血糖値が乱れることが少ないです。しかし、インスリンを注射する回数が多くなります。

御自分の体からあまりインスリンの出ていない人、食事時間が不規則な人には、4−5回注射がおすすめです。

結局は、いずれの注射の仕方にしても、低血糖がなるべく少なく、良好な血糖コントロールが得られれば良いのです。

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posted by ベスト at 09:54 | Comment(2) | TrackBack(2) | インスリン治療

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