糖尿病ブログへの問い合わせフォームで、「チョコレートを食べて高血糖になりますか?」という質問をいただきました。
糖尿病食事療法のための食品交換表では、チョコレートは、し好食品に分類されています。「原則として糖尿病に好ましくない食品」とされています。チョコレートは15gで1単位(80kcal)となっています。100gで約500kcalと、かなりカロリーの高い食べ物です。カロリーだけでなく、高脂肪の食品です。
でも、チョコレートが糖尿病に良いかも?という話もあります。
チョコレートが糖尿病にいい???
2005年のThe American journal of clinical nutritionという雑誌にブラックチョコレートがインスリン感受性を改善して、血圧を下げる効果があるという論文が発表されました。
その論文によると、15人の健常者に、ブラックチョコレートもしくはホワイトチョコレートを15日間食べてもらったところ、ブラックチョコレートを食べた後は、インスリン感受性がよくなって、血圧が下がったということです(ホワイトチョコレートではこのような効果はみられませんでした)。
一見、糖尿病によさそうに見えますが、注意しないといけないことがあります。
- まず、対象となっている人が健常者であって、糖尿病の方ではないということです。健常者のインスリン抵抗性は良くなっても、糖尿病の方のインスリン抵抗性はどうなるかわからないです。たとえインスリン抵抗性が良くなっても、血糖値がどうなるかは全くわかりません。
- 次に15人と対象の方が少ないことです。
- さらに、15日間と非常に短い期間での結果という点です。短い期間では良かったが、長期間食べると良くないという可能性も十分にあります。
- さらにさらに、糖尿病の人の血糖値が下がったわけではありません!
つまり、糖尿病の人が、長い間、チョコレートを食べた場合に血糖値がどうなるかは、この結果からはなんともいえません。
チョコレートは現段階ではお薦めできません
結論を申し上げると、今のところ、チョコレートは糖尿病の方にお薦めできる食品ではありません。
糖尿病を良くするために、チョコレートを食べるということはお薦めできません。というより、やめておいた方がよいと思います。
チョコレートが好きな糖尿病の人はどうするか?これは、一概に答えにくい質問です。チョコレートを食べる場合は、少なくとも、適量を守り、体重を増やさないことが大切です。チョコレートは高カロリー、高脂肪なので、量が増えれば体重が増えてしまいます。主治医と一度ご相談されるとよいと思います。
チョコレートと高血糖
最初の「チョコレートを食べて高血糖になりますか?」という質問に戻ります。
糖尿病の人が、ということであれば、答えは「Yes」です。
チョコレートにはカロリーがあり、血糖値は上がります。食べた後すぐに、どのくらい血糖値が上がるかは、主には食品に含まれる炭水化物の量で決まります。
チョコレートは高脂肪の食品です。チョコレートにどのくらいの糖分(炭水化物)が入っているかは、製品により異なります。チョコレートを食べると血糖値は上がりますす。しかし、糖分が主体な食品やお菓子と比べると、血糖値を上げるスピードは緩やかです。
さらに、高カロリー、高脂肪の食品であり、当然多く食べれば、太ってしまいます。太ってしまうと血糖値コントロールが悪くなることが多いです。チョコレートを食べた直後に血糖値が上がってしまうことも問題ですが、長期的に体重が増えてしまうことの方が問題かもしれません。
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